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INTERVIEW

スタッフインタビュー

Backpackers' Japanで働くスタッフの中から、今回はカフェマネージャーの岩井俊樹さん(以下 岩井)、toco.チーフの角田佳穂さん(以下 角田)にインタビューを行いました。

−本日はよろしくお願いします。早速ですが岩井さんは働き始めて4年半、角田さんは2年半ですね。どうやってBackpackers' Japanを見つけましたか?

岩井俊樹(27歳・社員)アルバイトとしてNui.で働き始め、その後Len京都河原町の立ち上げメンバーとして京都に移動。2016年には東京に戻りCITANのプロジェクトメンバーとなる。BERTH COFFEEをオープンさせ、カフェマネージャーとして、Nui.、Len、BERTH COFFEEを統括している。

岩井 : 転職のために色々なカフェを検索している時にNui.の存在を知りました。ただ、ロースターのついたコーヒー屋さんを中心に調べていたので、Nui.はちょっと違うなと思って訪れていませんでした。その後Nui.の近くのコーヒー屋さんに来た際にすごくオススメされて、それで行ってみたのがきっかけです。

角田佳穂(25歳・準社員)Lenのオープニングスタッフとして入社。その後1号店のtoco.に異動し、現在toco.の宿部門のチーフとして働いている。(2017年8月現在)

角田 : 私はちょうど就職活動中に日本一周中の友達に紹介してもらって、調べたのがきっかけです。

−どちらも紹介で知ったのですね。2人ともアルバイトからの採用でしたが、どんな仕事から始めて、店舗でどんな仕事をしていましたか?

岩井 : バリスタを希望していたのですが、Nui.がカフェを始めたばかりで軌道にのっていなかったということもあり、すぐにバリスタの仕事に就くことは叶いませんでした。そのため、初めはホステルのメンテナンスやホールを経験し、カフェを目的として訪れる人が増え、バリスタが一日二人体制に変わるタイミングでバリスタをさせてもらえることになりました。

Nui.のカフェ

−岩井さんはNui.から京都のLen、そして東京のCITANへと、角田さんはLenからtoco.に異動をしていますが、その経緯を教えてください。

岩井 : Nui.でバリスタを1年くらいして、次のステップを考えている時に、代表の本間さんから「京都に行くのはどう?」と打診されました。サーフィンに行く車の中で聞かれましたね。(笑) 最初はもし京都行きを誘われたらどうしようと思っていたのですが...。

−予想していたということでしょうか?

岩井 : はい(笑)。行きたい気持ちはあったけれど、最初は東京以外の場所で働くということがピンと来ていませんでした。でもこういった機会でないと長期間京都に行くことはおそらくこの先もないだろうし、実際の仕事や働く上で大事にすることは東京も京都も変わらないなと思い、京都に行ってみることにしました。

−それが京都にLenがオープンする際の立ち上げメンバーとしての異動となったわけですが、異動を決めた理由に仕事の内容に関わるものはなかったのでしょうか?例えば新規店のオープンなので責任を持った仕事が出来るとか。

岩井 : いえ、あまりそういったことは考えていなかったと思います。「自分の知らない土地で働く」ということが自分にとって大きな理由で、その他は、今まで通りそこで新たに景色を作り出す、自分たちらしい空間を作り出すことが楽しそうだと思っていました。異動が決まり、チーフというポジションに就くと決まった時に初めてプレッシャーを感じ、その気持ちと向き合う面白さを感じましたね。

−それから2年後にまた東京に戻ってくることになったわけですが、ずっと京都に居たいという気持ちはなかったのでしょうか。

岩井 : もともと4、5年は覚悟していました。藤城マネージャー(当時のLenマネージャー)にも「京都で頑張ろうな」と言われていましたし...。でもCITANの店舗展開の話を聞くようになって、また東京に呼ばれるかもしれないと途中から思っていました。

−角田さんは2017年の1月にLenからtoco.に異動をしましたね。

角田 : そうですね。少し話がずれるのですが、働き始めた頃はいつか海外に住んでみたいという気持ちがあったので、1年ほどで仕事を辞めて海外に行こうかなということも漠然と考えていました。ただ、実際にLenで働きながら、京都の古い文化の中に自分たちが理念として掲げるものを広めていることを実感し、この会社の人たちと働くことは面白そうだぞ、と思うようになりました。このまま海外に行くのはもったいないなと思うようになりましたね。

一号店のtoco.。築90年以上経つ古民家と庭がある。

−異動希望を出す決め手となったのはなんだったのでしょうか。

角田 : Lenの1周年の時に、マネージャーに任されて、スタッフみんなを巻き込んで装飾をすることになりました。その時に仕事を任せてもらえることの面白さや人を巻き込む楽しさを感じ、ちょうどそのあたりから、異動してもっと責任のある仕事に就きたいと考えるようになりました。同時に、スピード感を持って働いている人が多い東京で仕事をしてみたいと思いました。

−それまではLenでバリスタとしてキャリアアップしてきたと思います。toco.に異動することでそのキャリアがストップしてしまうことに関してはどう考えていましたか?

角田 : それに関しては岩井さんの存在が大きいですね。Lenでは岩井さんのコーヒーに対する熱量をずっと見てきましたが、例えば自分がコーヒー屋を持ちたいかと聞かれるとそこに執着はなかったし、岩井さんが私にコーヒーを教えてくれた人なので、この人の上に行きたいと思えない限り、このままバリスタを続けていくのはよくない気がしていました。

−岩井さんの壁が大きかったということですね。ではtoco.に異動してみて、今の仕事をする中での楽しさはどんなことでしょうか。

角田 : スタッフも宿泊中のゲストも含め、とにかく人と関われるところでしょうか。ゲストに関しても、スタッフとゲストという立場にはありますが、もっといち個人として関わっているという感覚がありますし、ゲストもそのように接してくれることが楽しいです。

−お二人に質問ですが、今までの仕事でいちばん大変だったことはなんでしょうか。

岩井 : BERTH COFFEEの立ち上げの時期が大変でしたね。

CITANではコーヒー部門を独立させ「BERTH COFFEE」としてオープンさせた。

−プロジェクトとして計画をするのが大変だったということでしょうか。

岩井 : そうですね。今までそういったプロジェクトの立案やコンセプトメイクなどをしていなくて、不慣れなところに突っ込んで、周囲の人に納得感を与える難しさを感じました。社内では特に、みんなが思いっきりぶつかって来てくれる分、自分がもっと頑張る必要がありました。

角田 : toco.に異動した時に、toco.という小規模な宿について理解を深めていくことが大変でした。 Lenとtoco.ではゲストの滞在の仕方が違うので、世界各国から来るゲストの文化に対する理解の深め方が違います。また、一緒に働くスタッフに対してどのように接していくのか、という少人数だからこその大変さがありました。ただそれが面白さでもあって、スタッフの変化・ゲストの満足感を間近で見れることや、toco.が宿としてより良くなっていくことを実感できるという点では、大変さと楽しさが同じくらいありました。

−ありがとうございます。では働く前と働いた後のギャップで大きかったものはなんですか?

岩井 : ゲストハウス、ホステルについて何も知らなかったので、全て吸収して楽しもうという気持ちで入社しました。なので、あまりギャップを感じなかったですね。むしろ今も同じ気持ちです(笑)。

角田 : 私はLenの改装工事中に、代表の本間さんや、施工をしてくれている大工さんと一緒に現場仕事をすることが一番のギャップでした。壁塗っちゃうの?自分たちでレイアウトしちゃうの?って最初は思いました。作業が終わると毎日一緒にお酒を飲むし(笑)。

CITANの現場中の風景

−2人はこれからどんなことをこの会社でやっていきたいですか?

岩井 : BERTH COFFEEが大切にする、コーヒー本来の甘さや風味をたくさんの人に届け、コーヒーのある生活を楽しんでもらいたいです。そのために美味しいコーヒーを求める気持ちと姿勢を大切にしたいですし、近い将来、産地を訪れて、そこで出会う人たちのストーリーやコーヒーをみんなに届けたいです。また、一緒に働くスタッフが自分らしく働く環境も作りたいです。

角田 : toco.で相手の文化を知る、受け入れる面白みを感じたので、これからも世界各国から集う旅行者たちをサポートしながら、私たちが掲げている理念を広めていけるような「空間づくり」の方に力を入れたいです。また、現スタッフやこれから入社してくるスタッフが楽しく働けるようフォローアップできるような存在になりたいです。

−では最後に、応募を検討している方に向けて何か一言ありますか?

岩井 : 僕たちが目指す景色が生まれるまでには、それなりの苦労や越えなければいけないハードルがたくさんあります。それがどれくらい大変かは量ることができませんが、見たい景色のためにそれらと向き合い、根気強く続けていくことが大事だと思います。

角田 : 本当にそう思います。とにかく続けないことには、いま自分が楽しい、面白いと感じる景色は見えなかったと思いますが、悩んでいるときは自分の中でもしんどかったです。ただ、乗り越えてこそ見えるものは確かにあると思うし、それで得られる信頼があると思います。

岩井 : 泥臭いこともあるし、泥臭い自分を見せなきゃいけないこともある。縁の下の力持ちになることも時に必要。その先に広がる景色を信じ、それを「楽しめる」と思える人に来てもらいたいと思います。

−ありがとうございました。二人とも様々な場面で自分の働き方や、周りのスタッフ、会社について考えて向き合ってきたのですね。今後の活躍を期待しています。

(2017.8 at CITAN)

 

Interviewer:Tomoko Miyajima(Backpackers' Japan COO)
Interviewee:Toshiki Iwai(Cafe Manager) / Kaho Tsunoda(Guesthouse toco. Chief)
Photo:Shotaro Shimizu