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ROASTERY

新しいコーヒー豆のご紹介

2021/07/18

長く続いていた雨の日も、過ぎてしまえば少し寂しいもので、最近のうだるような暑さに既に飽き飽きしてる西村です。
夏といえば海に出かけたり、避暑地に出かけたりなど、なかなかに心躍る季節ではありますが今年は叶いそうにもないので、ただただゆっくりアイスコーヒーを楽しむ季節になりそうです。

Haruでは、少しでもみなさまにワクワクしていただければと思い夏にぴったりなトロピカルな味わいのコーヒー豆をご用意しました。

ハニーアナエロビックという少し聞きなれない精製方法で作られた、少し聞きなれないホンジュラスという国の、ヒレス農園のコーヒー豆です。

まずホンジュラスは、コーヒーの生産地として有名なグアテマラ、エルサルバドルの隣にある国で、国土のほとんど(約80%)が山地です。気候は温暖で土壌も豊か。自然環境に恵まれ、美味しいコーヒーを生産するにはもってこいな土地です。

そんなホンジュラスの山岳部にあるのがヒレス農園です。農園主アリータさんは祖先に日本人がおり、アリータというお名前は日本の「有田」さんからきているそうです。そんなアリータさんがつくられたコーヒーを、ここ日本で飲めるのも何かのご縁を感じます。

 

 

アリータさんはホンジュラスの隣国、エルサルバドルの優良農園でコーヒーの生産処理について学び、そこで得た知識や経験を自身の農園で実践してきました。現在は娘さんたちも一緒にコーヒー作りを手伝い、よりおいしいコーヒー栽培についての勉強に力を入れているそうです。

さて、アナエロビックという精製方法についてですが、気密性の高いタンクに密閉して嫌気性発酵を行うコーヒーの生産処理の一つで、気候状況に左右されにくいため発酵のクオリティをコントロールしやすいのが特徴の一つです。もともとはフランスのボジョレー地方で行われているワインの搾汁、浸漬、発酵方法から発展して、最近ではコーヒーの精製方法にも用いられるようになりました。

タンク内の温度や発酵時間によって味わいが大きく変化するため、アリータさんたちは何度も検証を行っているそうです。

普通のアナエロビック製法と違い、ハニーアナエロビック製法ではタンク内での発酵後ミューシレージ(コーヒーの果肉に入っている粘液)が付いたまま乾燥工程に入ります。

この精製方法により生まれたのが、バナナのような芳醇なフレーバーであったり、トロっとした独特なミルキーな口当たりです。
そして、冷めてくると顔を出してくるパッションフルーツを思わせる酸味や、チョコレートのような甘さがお楽しみいただけます。

普通の生産処理では味わえないフレーバーや質感、是非お試しください。

原産地:ホンジュラス
地域:オコテペケ、ラ・ラボール、リオ・チキート
農園:ヒレス
品種:カトゥアイ、IHCAFE 90
標高:1600masl
精製方法:ハニー アナエロビック
乾燥処理:グリーンハウス内のアフリカンベッドで乾燥(12-25日間)

それでは水分とコーヒー補給を忘れずに、今月もよろしくお願いします。

西村