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ROASTERY

「Haruの名前とグランドオープンについて」

2021/04/25

こんにちは。西村です。
今回はみんなで決めた「Haru」という名前について、
なかなか話す場がないのでこちらでご紹介できればなぁと思います。

その前に少しだけ日本橋に既にある「BERTH COFFEE」の話をさせてください。

BERTH COFFEEはご存じの通りCITANの一階にあるコーヒースタンドで、「BERTH」は停泊所や発着所を表します。今年でオープンして4年、ゲストハウスのカフェとして世界中から沢山の人を迎えてそして見送ってきました。また、生産者やロースター、バリスタとコーヒーに関わる全ての人の想いを重ね、行き交う人々へ一杯のコーヒーを届けたいという想いもこの名前には詰まっています。

私自身がBERTHのカウンターに立って働いたことはほんの数回しかないのですが、本当にここが大好きなんです。

埠頭のように街に向かって突き出すカウンターに座れば、バリスタがドリップしてくれている姿を近くで見ることができる。朝は光がたっぷり差し込んで、そこでコーヒーと一緒に食べるビーバーブレッドさんのアンチョビオリーブとトマトチャパタ(ケニアのコーヒーにとても合います)がたまらなく美味しい。

歴史を辿れば日本橋は海の街でもあり、食の街でもあります。
オフィス街ということもあって日本橋を歩く人は忙しないけど、吹く風はなんとなく海の香りがするような気がしていて、「江戸前」とか「江戸っ子」という言葉がある時点で古くから愛されていて、本当に誇り高い街なんだなぁとも思います。
そんな日本橋にCITANとBERTHがある時点でなんだか少しうれしい。

BERTHは街と日常に馴染んでいるとっても素敵なコーヒースタンドです。
そんなお店のロースタリーの店舗がHaruです。

名前を付けずに単に「BERTH COFFEE ROASTERY」や、「BERTH COFFEE 〇〇(地名)店」にすることもできたのですが、ロースタリーをつくることへの想いが強かったことや、「〇〇店」と呼ばれるのはなんだか寂しいなぁと思い、皆で話し合って名前を付けることにしました。

去年の秋ごろから名前を考え始め、一番初めの話し合いでは1人3つくらいをアイデアを持ち寄って名前を発表していきました。
この時点で全員がイメージしているロースタリーの像がはっきりしてきて、そして何よりも全員同じような場所づくりに向かっていることが嬉しかったことをよく覚えています。

そして沢山の時間をかけて、何度も何度も悩み、皆でHaruと名付けました

Haruは動詞の「張る」を指しており、「根を張る」「帆を張る」の意味を込めています。
ときにコーヒーの味と多様さを突き詰め、地中に深く伸びゆく根のように。
ときに多くの⼈々のとともに、世界に向けて帆を張る船のように。
深い専⾨性を持ちつつも、風通りがよく広く開けたロースタリーとして、
コーヒーを沢山の人に楽しんでほしいという想いと願いが込められています。

焙煎機が届き次第、シェアローストを導入したり、セミナーを積極的に開催したり
コーヒーに少し興味があるくらいの人から、コーヒーを仕事にしている人まで
誰でもコーヒーを楽しめるチャレンジングな環境をこの場所で築いていきます。

そんなHaruは4/29にグランドオープンを迎えます。

緊急事態宣言が発令されて街の人たちは少し元気がないように思えます
私たちは、自分たちがこんな状況下でもコーヒー屋さんとしてお店を開ける意味をしっかり心に留めて、少しでもみんなの心のよりどころになるように、少しでも笑顔になってもらえるように頑張ります。

それではどうぞHaruをよろしくお願いいたします。

西村