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Hostel, Cafe, Bar, Dining in Kyoto.

Guesthouse and Bar in Kyoto.

京都店出店記念企画!社内対談「藤城昌人(マネージャー)×藤村勇人(キッチンチーフ)」

 

会社を知るきっかけは旅の繋がりと突然の連絡

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——ここからはお二人自身のことを聞きたいと思います。この会社、Backpackers’ Japan(以下BJ)に入る前はお二人は何をされていたんでしょう?

タケトさん:インタビューっぽいね。

 

——あいちゃんはタイ出身だと思い込んでる人もいますからね。

あいちゃん:そらおらんやろさすがに!そんなやつおったらびっくりするわ俺!

タケトさん:カンザス出身です。

あいちゃん:それも違います。

 

——お二人はもともと、バックパッカーだったんですか?旅は好きだった?

あいちゃん:元々バックパッカー的なことはしてましたね。旅も好きだったし。21ぐらいかな、初めて旅に行ったのは。ベトナムに行ったんだけど、それが初めてのバックパック。

 

——旅先ではよい出会いはありましたか?

あいちゃん:そうですね。出会いはありましたね。まあ、どんな旅に行っても出会いは色々あるんだけどね。ベトナムの旅のあとは、ヨーロッパに一ヶ月半、中東に一ヶ月半、東南アジアでほとんど二ヶ月とそれぞれ旅をして、どの旅でもいい出会いはあった。BJとの繫がりも、俺が中東で旅したときの出会いから始まってるしね。

 

——そうなんですね。どなたか今の社員やスタッフと会ったんですか?

あいちゃん:いや、直接会った訳じゃなくて、ヒロ(本間)がオーストラリアで出会った友達と、俺はエジプトで会って。そいつに『東京でゲストハウスやろうとしてる面白い奴がいるから会いに行こう』って誘われて会いに行ったのが四年前。toco.ができる年の7月かな。初めて行ったとき、toco.はまだ土壁を剥がしてたり、工事前の掃除をしてたり、そんな状況だったかな。大工さんもまだ入ってなかったし。そのときはただ単に遊びに行っただけだったんだけど、その日の夜にみんなと一緒に飲んで、そのままtoco.に泊まって。それから二〜三週間後に初めて工事を手伝いに行きました。当時は製薬会社で働いてたから、自社の某栄養ドリンクを持って行ったりしてたなあ。

 

——その時に知り合ったということですね。タケトさんはBJに入る前は何をしていたんですか?

タケトさん:八王子の、高尾山の麓のTOUMAIってカフェで働いてて、そこで料理を作ってた。料理を本格的に仕事でやったのはそこが初めてですね。その前は地元の焼き鳥屋でバイトしてたり、たい焼き屋やったり。でも、責任持ってしっかりとキッチンに入って、メニュー開発して…っていうのはTOUMAIが初めて。そこでは三年間働いてました。

 

——さらにその前、BJのメンバーと関わったのは大学の頃ということですが、その後はいつ再会することになるんでしょう。

タケトさん:本間は専攻も近かったし一年生の頃から知ってたけど、在学中はほとんど関わりなかったんだよね。それで、5年ぐらい前かな。まだ本間たちが会社を作る前なんだけど、俺が岩手の実家に居るときに、突然電話がかかってきて。『たけとさん、今何やってるんですか?』って言われて『地元でフリーターだけど』って答えたら『ちょっと東京来ませんか?』って。初めは何がなんだかわからなかったんだけど、話を聞くと、今たい焼き屋をやってて、自分たちの代わりに店長をやってくれる人を探してる、と。

あいちゃん:会社をつくって開業の準備をするために店長を誰かに任せたかったんだよね。

タケトさん:そうそう。俺は地方の人だから、東京に憧れってあるし『え?東京、行けんの?』みたいな気持ちもあった。単純にいつまでも焼き鳥やってる訳にもいかないし、とも思ってたしね。それでちょっと考える時間もらって『行きます』ということに。

あいちゃん:なにかの拍子に、『たけとさんが岩手でフリーターやってるらしい』っていう情報を聞きつけたんだろうね。で、『あ!タケトさんいいじゃん!』って思いついて、その場で電話した。なんというか、想像つくよね。

——今でも本間さんの周囲でよくありますよね、そういうこと(笑)

 

 

誘われ続けての入社。友人同士、先輩後輩の間柄から仕事仲間に

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——TOUMAIを辞めてBJに入る時はどんな風に誘われたんでしょう?

タケトさん:そもそも一番初めに誘われたのはNui.を始める前で。(Nui.の)物件が見つかったときに本間から『すごくいい物件が見つかったんで二店舗目をやろうと思うんです』って連絡が来て、たまたま本間たちと一緒に物件を見に行ったの。そのとき『タケトさんここのキッチンやってくださいよ』って軽く誘われたんだよね。でも、そのときはまだTOUMAIに入って一年ぐらいだったから『まだ、ちょっと辞めるわけにはいかないな』って返事をして。で、そのうちに三店舗目の話が出てきて、その時にまた『三店舗目ではどうですか』って改めて誘われて。Nui.の時の誘いを断る時に『そしたら次はやろう』って言っちゃってたし、じゃあやろうかなって。

 

——あいちゃんも、新店舗が出来るときに入ってほしい、というような誘われ方をしていたんですか?

タケトさん:あいちゃんは、ずっと冗談っぽく誘われてたんだよね。

あいちゃん:冗談っぽくね。『あいちゃんいつ仕事やめんの?』みたいな形で、toco.の頃から言われてたけど、具体的な話は一切されたことなかった。ちょうど三号店の話が上がったぐらいにしっかり誘われたかな。ちょっとややこしいんだけど、去年、京都の話が上がるより前に東京で三号店を作る計画があったんだよね。その時に。

タケトさん:四月とか五月だったのかな。去年のね。

あいちゃん:そう。で、その五月ぐらいに、近くのちょっといい居酒屋でご飯を食べて、改めて誘われて『じゃあ、会社辞めて入るか』って話をした。

タケトさん:えっ、そのときもう決めたの?

あいちゃん:そのときに決めた。と言ってもそれまでも、冗談っぽくとは言いつつも、たまに本気な様子もあったし、考えてはいたから。

 

——実際は本間さんに誘われてからすぐに入社というわけではないですよね。

あいちゃん:俺は前の会社を辞めてからしばらく、旅に行ってた。去年の五月に誘われて、九月で会社辞めて、でもその段階で『やっぱちょっとまだ三号店できそうにないわ。今年中ちょっと厳しそうだから、とりあえずどっか遊びにでも行ってきていいよ』って言われて。

タケトさん:無茶苦茶な(笑)。

あいちゃん:元々、俺の方からもそういう提案をしてたっていうのもあって。もし店舗展開のタイミングが合わなければ、どっか旅にでも行くし、それでいいよ、って。で、十月から十二月までの三ヶ月は遊んでたんだけど、旅中は旅中で結構マメに連絡くれてたよ。三号店の候補として東日本橋の物件が決まりそうな時があって、年内に契約出来たら動き出せそうだ、とか、結局だめになっちゃった、とか。

 

——なるほどなるほど。それで今回京都の話が上がるまではNui.で働かれてた、ということですね。次は話に上がった本間さんのお話をお聞きしましょう。

 

(次頁につづく)