11/22 地下階内装工事とあれこれ
(2016.11.22)
地下階から内装工事を初め、三週間ほどが経過。
ここまでで話し合ってきたのは
フロアの区画分け
タイルの配色
床に使う素材選び
カウンターの素材選び
キッチン側カウンターの天板選び
スタンディングテーブルの形と大きさの検討
ソファ席の形と大きさの検討
ソファの色と素材の検討
照明選び
などなど。
書ききれない細かいこともあるし、まだ決まっていない部分もある。決まっていない部分は、工事を進めていき、出来上がった部分と見比べながら決めるなどしていきます。
こうやってひとつずつパーツを取り出して話し合いながら決めるというのがどれぐらい特殊なやり方なのかはあんまりよく分かっていないんだけれど(施主側の意向をどう入れ込んでいくかに関しては色んな場合(と方法)があると思う)、自分たちの場合は、とにかくもの凄く大変である。
なにしろ全てに関して、なのである。スタッフから意見を集めることや大工さんと意見交換をすることは多々あるけれど、「お任せします」という言葉を今回ほとんど使っていない。
決めることに自信があるかというとそうではなくて、むしろ自信なんて無くって、けれども僕たちもここまで三つのお店をやって来れたから、そこで見ているシーンがあるから、大工さんと話して行く時にも、持っている意思は全て介入させて行きたいぞという気持ちがある。否定されるかもしれなくても、出し惜しみをしない。全部について検討したいのである。
決めなきゃいけないのは内装のことだけじゃなくて、オープン後の運営に関わるあれこれがこれまた大量にある。
もうしばらく前のことになるが、僕も途中から混ぜてもらった飲食計画のミーティングの議題に「ビールの提供は何時から行うか」というのがあった。
代表の本間、運営統括の宮嶌、四号店マネージャーの翔太郎君、バーマネージャー古里君、カフェマネージャー岩井君、キッチンマネージャーのタケト先輩がそれぞれ意見を出す。今回はバーとカフェスペースが物理的に分離されるので今までのやり方を踏襲すればいいというわけにもいかない。
やっぱり昼から出したいとか、昼に出しても地下のバースペースまで降りて来ないかもとか、一階のカフェで出せばいいんじゃないかとか、でもやっぱり地下でタップビールを飲んで欲しいとか、まあいろんな意見が上がる。
それを聞いていて「ああそうか、これもぜんぶ自分たちで決めるんだもんなあ」ということを、僕はなんだか呑気に再認識した。
もちろん今までもこうして全部話し合って来たわけだけれど、話し合う人数が純粋に増えて、それでも皆銘々に当事者意識があって、なにか他の物事をトレースして決めようということは自然に良しとしない姿勢で、要は結構みんな体当たりで、それを遠巻きにいいなと思った。さっき言ったように実際の話し合いは結構体力を使うし、色んなことで衝突があったり、折衝したりがあるわけだけど、その時はごめん、僕はそんな風に思っていた。
11月の頭に岩井君とタケト先輩がやってきて(京都のLenから四号店立ち上げのため帰って来た)これで飲食チームのマネージャー陣が全員集合したことになる。それに伴ってカフェ、バー、フードのメニュー選定や試作、設備の調整が本格化している。
施行の方は、大工さん側が地下階のカウンターづくり・床張り・壁の作成をし、稀代の中堅スタッフ竹原が宿泊フロアの巾木(はばき・壁と床の間を仕切る見切り材)張りをしています。エントランスになる一階の工事もそろそろ視野に入れなければいけないところ。
まだまだ決めなきゃいけないことは沢山あるので、頭でっかちにならないように気をつけながら頑張りたいなと思います。
一段高くなるフロアの框(かまち)
キッチンカウンター
マネージャーの翔太郎君(左)とカフェチーフ岩井君(右)
(文:石崎嵩人)